車いすと自家用車
私の夫はALS(筋萎縮性側索硬化症)という神経の難病です。
車いすを使いだしてから約半年。
ただいま、電動車いすの購入を検討しています。
【車いすと電動車いすの違いはなに?】
街を歩いていると時々目にする車いす。
実は車いすにも様々な機能や違があるのです。
・ 車いすにも種類がある
まず、車いすには大きく分けて3種類あります。
車いすを使う人の身体の状態によって、使用する車いすが決まっていきます。
・ 自走用車いす
自走用車いすは、使用者本人が車いすを動かすタイプの車いすです。
一般的によく目にする車いすで、背もたれは肩のしたあたりまでしかありません。
大きなタイヤに沿って、使用者がタイヤを回すためのハンドリムがついています。
使用者本人が漕ぐため、比較的軽量で、コンパクトになっています。
日常で使用するため、小回りも効くのがポイントです。
使用者本人が自走しますが、介助者が押すことができるように、押手とブレーキが付いています。
・ 介助用車いす
介助用車いすは、車いす使用者本人ではなく、介助する人が車いすを押すことを前提に作られた車いすです。
使用者は車いすを漕ぐことはないので、タイヤは20インチや16インチと小さめになっています。
タイヤが小さいと、万が一使用者の手が車体からはみ出てしまっても、タイヤに指が巻き込まれる心配がありません。
また、ハンドリムが付いていないので、折りたたんだ時に少しコンパクトになります。
・ 電動車いす
使用者が何らかの事情で、タイヤを回して動かすできない場合、電動モーターを搭載し、手元の操作で車いすを動かします。
電動車いすを動かすスイッチの種類は様々で、ジョイスティック式、ボタン式、など、指1本で動かせるタイプもあります。
使用者の身体に大きな負担を掛けることなく車いすを動かすことができます。
大きな障害を身体に抱えた方でも、一人で行動できるようになります。
半面、バッテリーを搭載しているため、車体の重量は40㎏〜100㎏超えるものなど、とても重たくなります。
【車いすの機能】
・ ティルト機能
ティルト機能とは、車いすの車体を傾けることができる機能です。
車体を後ろに傾けることにより、使用者が車いす前方に落ちる心配が少なくなります。
また、体圧をお尻から背中までに分散させることができるので、使用者の身体への負担が減り、褥瘡予防にもなります。
ティルト機能が付くことにより、車体が大きくなります。
ティルト機能が無いものよりも、小回りが利かなくなります。
・ リクライニング機能
リクライニング機能は、車いすの背もたれが倒れる機能です。
ティルト機能は背もたれと座面の角度は変わらずに、車体が後ろに倒れます。
リクライニング機能は座面と背もたれの角度が変わるので、最大170度近くまで倒れます。
足も持ち上げることができ、車いすのまま、ベッドのように使用者が横になることができます。
使用者の身体の状態に合わせた座位姿勢が取れます。
・ ヘッドレスト
ティルト機能、リクライニング機能付きの車いすの多くについています。
頭を持たせかけることができ、首が不安定な使用者でも安心して車いすに乗っていられます。
・ 電動アシスト機能
電動アシスト機能とは、介助者が車いすを押すときに電動モーターでアシストする機能です。
坂道や押し出し始めの時に、重たい車いすも軽い力で押すことができます。
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【自家用車を決めるポイント】
各種車いすを決めるポイントは身体の状態になります。
同時に、車いすを運ぶ車も考慮する必要があります。
車いすを車のどこに積むのか。
使用者はどの座席に座るのか。
または、車いすごと車に乗り込むのか。
重たい車いすを車に乗せこむことができるのか。
スロープやウィンチなどを使って車に乗せるのか。
車いすの種類や使用者の身体の状態に大きく関わってきますが、せっかくの車いすも車に乗せられなければ、使用できないこともあります。
可能であるならば、車いすを決めてから、その車いすを乗せられる車を選ぶ方が望ましいようです。